最良の療を目指して
木の効用
- 木は暖かみを感じます。色調が、だいだい色を中心とした暖色を基調としているからです。また木目模様は、心を落ち着ける作用があります。代替医療家としてその名を馳せる帯津良一先生は、色彩的に最もリラックスできるのは木目模様であると仰っています。
- 木の匂いは、ストレスを軽減する作用があり、血行改善、皮膚温上昇、脈拍数安定に寄与します。また、疲労回復にも効果があります。木の匂いを苦手と言う人が稀にいます。しかし木の環境下においてその方の生理学的検査を行うと、ストレス物質が減少していることが分かります。
- 木は、音に対して優れた特質があり、遮音、反響、残響など適度で自然な効果を持っています。高級楽器に木材が使われているのも、このような理由からです。
- 木の環境は、免疫力を向上させます。鉄筋コンクリートから木造の校舎に移った栃木県のある小学校では、インフルエンザの罹患率が、移る前に比べ半分以下に減少しました。
参考文献
- 「自己治癒力」(小帯 良一 著)
- 「森林医学」(宮崎 良文 他著)
- 「建築医学入門」(松永 修岳 著)