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副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎とは

私たちの顔面は、上顎骨、蝶形骨、前頭骨、篩骨等多くの骨から構成されています。それらの骨の中には空洞を持っているものがあり、その空洞をそれぞれ上顎洞、蝶形骨洞、前頭洞、篩骨洞と言い、まとめて副鼻腔と言います。副鼻腔炎とは、細菌感染等によりこの副鼻腔の粘膜が炎症を起こす病気で、一般的には蓄膿症と言われています。症状は、濃黄緑色で異臭を放つ鼻水、眼球の圧迫感、副鼻腔部の痛み、頭痛等です。


「歯槽膿漏・蓄膿症にナタマメチが効く」(主婦の友社)から転載

一般的には抗生物質等による薬治療となりますが、数ヶ月の時間がかかり、時には薬の副作用で様々な弊害を生じます。また、症状がひどくなると手術をすることになりますが、完治しない場合も散見されます。

ナタ豆茶

◆ ナタ豆とは

ナタ豆は刀豆と表記され、中国、四国、九州などの温暖な地域で栽培されています。原産地は熱帯アジアで、中国では昔から薬膳の食材として使用され、日本には江戸時代の初期に渡って来ました。ナタマメを煎じたナタ豆茶は「膿み出し茶」とも言われ、排膿作用があり、蓄膿症には大きな効果が確認されています。

長崎大学歯学部付属病院 口・顎外科室講師・歯学博士 伊藤道一郎先生は、2002年口腔外科学会総会で、ナタ豆茶の蓄膿症に対する臨床効果を発表いたしました。それによると、ナタ豆茶を飲み始めた後平均4.7ヶ月(早い人だと2ヶ月)で、蓄膿症の各種症状が改善したと報告されました。

◆ ナタ豆の各種効果

ナタ豆は、含まれる成分により様々な効能があります。1つ目はカナバニン。カナバニンには優れた排膿作用と抗炎症作用、血液や体液の浄化作用、血行促進作用があります。そのためナタ豆茶は、歯周病や蓄膿症、痔瘻などにも効果を発揮します。

2つ目は、コンカナバリンA。これには抗腫様作用があり、マウスを使った実験では癌細胞の増殖を抑制する作用が認められました。

3つ目がウレアーゼ。これには腎機能の活性化作用があります。腎臓には血液をろ過し、体に不要なものを尿として排泄するための機能があり、これが正常でなくなると、むくみや関節痛、高血圧などが発症します。ナタ豆茶には、この腎機能を正常化する作用があります。

◆ ナタ豆に関する詳しい情報

ナタ豆の詳しい情報 :健康学術書院 0120-439-211
ナタ豆の栽培に関するお問合せ :鹿児島県吉田町 さつま刀豆会 099-245-5010

参考文献 :「歯槽膿漏、蓄膿症にタマタメが効く」(主婦の友社 発行)

どくだみ

どくだみの生葉5〜6枚を重ねて棒状に巻き、塩でもんで汁の出るまでグニャグニャにして、更に固く巻いて悪い方の鼻の穴に差し込み、30分くらいして鼻をかむと、青い膿と一緒に鼻汁が出て来ます。同様にしてどくだみの葉を加工し、反対の鼻の穴に入れた後、30分くらいしてから鼻をかみます。これを毎日、膿汁が出なくなるまで続けます。

どくだみ療法を開始した翌朝からは、毎日鼻洗浄を行います。蒸留水、国内産ミネラルウォーター、あるいは浄水器を通した水を人肌程度まで温め、食塩と重曹(食用)を加えます(お湯1リットルに対して食塩9gと重曹4.5g。1回の使用量はコップ1杯程度。残りは冷蔵庫で保存)。
作った食塩重曹水をコップやお椀に入れ、片方の鼻を指で押さえて塞ぎ、空いている方の鼻から食塩重曹水を吸い込み、口から吐き出します。これを適度な間隔で水がなくなるまで両方の鼻で行います。症状がなくなっても2〜3ヶ月間は続けるようにします。

鼻洗浄をする時は、少し腰を屈め、体幹と頭部が「くの字」に曲がらないように気をつけます(鼻洗浄の専用器具を使う場合は、やり方は添付の説明書に従って下さい)。また、副鼻腔に水が残ったまた眠らないようにするために、寝る直前の鼻洗浄は行わないようにします。

参考文献 :
・「家庭秘薬 薬草療法全書」(松島種美 著)
・「家庭でできる自然療法」(あなたと健康社 発行 東城百合子 著)
・「病気が治る鼻うがい健康法」(角川マーケティング 発行 堀田修 著)