木の香治療院 施術案内

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はり灸治療

はり灸治療の効果発現の機序は、様々な考察がなされています。東洋医学では、「全ての臓器及び細胞は所属する経絡により連絡され、経絡を流れる気血により栄養されている」と考えられています。
ストレスや外傷、また生活習慣の乱れ等により経絡上に気血の滞りが発生すると、それに関連する臓器や細胞に問題が発生します。そこで、該当する経穴に鍼やお灸で刺激を与えると、その滞りが解消され気血が正しく流れ、臓器が健康な状態へ戻っていくのです。

経絡に関して解剖学的な発見は未だありませんが、数多くの研究がなされています。経穴部位が他の体表面に比べ電気抵抗が低いことから、「経絡とは電気伝導性が高い経路と考えれる」とする研究報告があります。

アメリカの細胞生物学者・生理学者のジェームス・L・オシュマン博士は、その著書「エネルギー医学の原理」(エンタープライズ社)の中で、「経絡は陽子や電子等のエネルギーが容易に伝播する経路ではないか」と考察しています。

西洋医学的に鍼灸の治療効果を解釈すると、軸索反射等による血液循環の改善、及び神経刺激による神経の再生等が挙げられます。血液循環が改善すれば、その回りの組織(細胞)は回復(再生)しますし、発痛物質も流されるので痛みも和らぎます。そのほか、体表臓器反射、ストレス学説、ゲート・コントロール説、及び脳内モルヒネの作用等、様々な解釈があります。

しかし、これらの神経的な解釈だけでは説明できないところがあります。例えば、膝蓋腱反射等の反射テストを行うと、神経の伝達速度以上の速さで筋肉反射が起ります(「エネルギー医学の原理」より)。このことから、神経系以外の情報(エネルギー)伝達経路が存在すると推定されます。

鍼灸治療の機序に関して確定的な結論はありませんが、電気(電子)の流れも含めたエネルギー的アプローチであることはほぼ間違いないでしょう。経穴に鍼灸刺激を与えることで、神経や血管とは異なるルート(経絡)をエネルギーが伝播し、それに関連する臓器や細胞が治癒に向かう、と言うのが鍼灸治療の機序なのではないでしょうか。だからこそ、現代医学では治癒困難と言われる様々な疾患に鍼灸治療は効果を発揮しているものと思われます。